ビル管理士試験 H29年 問79 問題と解説

 問 題     

空気調和設備の維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 空気調和機内の細菌・真菌は、冷房期、暖房期ともに生息している。
  2. スライム防止、レジオネラ属菌対策、腐食防止効果をもつ多機能型薬剤は、連続的に注入するのが効果的である。
  3. 冷却水系のレジオネラ属菌の増殖を抑制するには、化学的洗浄と殺菌剤添加を併用するのが望ましい。
  4. 空気調和用ダクト内の粉じん中の細菌・真菌の量は、還気ダクトより給気ダクトの方が多い。
  5. 冷却塔の強制ブローは、スケール防止に有効である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

給気ダクトはフレッシュな空気を室内へ送っているので、比較的清浄で、粉じん量も少ない上、粉じん中に含まれる細菌や真菌の量も少ないです。

一方、還気ダクトは、室内を巡った空気が空調機へと戻るところなので、ここを通る空気には粉じんが多く、さらに、そこに含まれる細菌や真菌も給気ダクトでのそれに比べると多いです。

よって、(4)の記述は「多い」ではなく、「少ない」となります。

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