問 題
熱移動に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 中空層の熱抵抗は、一定の厚さ(2~5cm)までは厚さが増すにつれて増大するが、それ以上ではほぼ一定になる。
- 同一温度の物体間では、放射に関し、放射率と吸収率は等しい。
- 光ったアルミ箔の長波長放射率は、白色ペイントより小さい。
- 対流熱伝達率は、壁表面の粗度の影響を受ける。
- 一般に固体の熱伝導率は、密度が大きい材料ほど小さい。
正解 (5)
解 説
密度が大きい材料ほど、熱伝導率は大きくなる傾向があります。
熱伝導率は一般的には、固体で大きく、液体は普通で、気体は小さいです。水の入ったお鍋に火をかけたとき、鍋(固体)は触れないほど熱く、水(液体)は徐々にお湯になっていき、周辺の空気(気体)はほんのり温かくなることからも、この関係が予想できます。
密度が大きいということは熱を伝えやすい固体がぎゅっと詰まっているということなので、熱伝導率は大きくなります。
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