問 題
次の感染症対策のうち、宿主の感受性対策として最も適当なものはどれか。
- 媒介動物の駆除
- 患者の治療
- マスクの着用
- 一般的な体力の向上
- 患者の隔離
正解 (4)
解 説
どれも感染症対策としては正しいのですが、ここでのポイントは「宿主の感受性対策」であるかどうかです。
そもそも感染症対策には、「宿主の感受性対策」のほかに、「感染源対策」と「感染経路への対策」があります。
(1)は媒介動物という感染経路を断つ行為なので、これは「感染経路への対策」に当てはまります。
(2)は、患者(=感染源になり得る人)を治療する(=感染源じゃなくさせる)ので、「感染源対策」に該当します。
(3)は典型的な「感染経路への対策」の例です。そのほか、手洗い、うがいなども同じく感染経路対策になります。
(4)について、感染者(=宿主)は必ずしも病気になるわけではなく、身体が丈夫であれば、免疫反応などにより、発症しないということがしばしばあります。よって、これが「宿主の感受性対策」ということになります。また、予防接種を行うと感染しても発症しにくくなるので、これも大事な「宿主の感受性対策」です。
(5)で、すでに感染している患者を隔離してしまえば、ほかの人が感染する機会がぐっと減ります。(2)と同じく、感染源に対する対策なので、これも「感染源対策」に該当します。
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