問 題
産業廃棄物管理票制度(マニフェスト制度)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 紙マニフェストの場合、運搬作業が終了すると中間処理業者よりマニフェストB2票が排出事業者に返却される。
- 紙マニフェストの場合、排出事業者はマニフェストA票を控えとして保存する。
- 収集運搬業者の選定に当たっては、排出場所と運搬先の両方の自治体の許可を取得していることを確認する。
- 返却されたマニフェストの伝票を5年間保存する。
- 電子マニフェストは、A票、B2票、D票、E票の保存が不要である。
正解 (1)
解 説
(1)、(2)、(5)に関して、紙マニフェストA~E票の役割を以下にまとめます。また、電子マニフェストのときもやり取りの流れは同様ですが、各々の記録は情報処理センターにおいて一括管理されるため、保存や返却は不要です。
- マニフェストA票 :排出事業者保存用
- マニフェストB1票 :収集運搬業者保存用
- マニフェストB2票 :運搬作業が終了後、収集運搬業者より排出事業者に返却
- マニフェストC1票 :処分業者保存用
- マニフェストC2票 :中間処理作業が終了後、処分業者より運搬業者に返却
- マニフェストD票 :中間処理作業が終了後、処分業者より排出事業者に返却
- マニフェストE票 :最終処分地での処分が完了後、処分業者より排出事業者に返却
よって、(1)の「中間処理業者」が誤りで、正しくは「収集運搬業者」となります。そもそも、運搬作業の終了時点では、まだ中間処理が始まっていません。そのため、中間処理業者がマニフェストB2票に関わることはありません。
以上から、正解は(1)です。
コメント