問 題
塩素の消毒効果に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
塩素は、水中で加水分解し、イオン解離して生じた( ア )や( イ )が殺菌・消毒効果を示す。これらは、( ウ )と呼ばれる。殺菌力としては、( エ )の方が強い。
ア イ ウ エ
- 次亜塩素酸(HOCl) 次亜塩素酸イオン(OCl–) 遊離残留塩素 次亜塩素酸イオン(OCl–)
- 次亜塩素酸(HOCl) 次亜塩素酸イオン(OCl–) 結合残留塩素 次亜塩素酸(HOCl)
- 次亜塩素酸(HOCl) ジクロラミン(NHCl2) 結合残留塩素 ジクロラミン(NHCl2)
- 次亜塩素酸(HOCl) 次亜塩素酸イオン(OCl–) 遊離残留塩素 次亜塩素酸(HOCl)
- ジクロラミン(NHCl2) 次亜塩素酸イオン(OCl–) 結合残留塩素 ジクロラミン(NHCl2)
正解 (4)
解 説
塩素が水中で加水分解、イオン解離すると、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンになります。塩素の原子記号はClで、水の分子式はH2Oなので、Cl、H、OではないN(窒素)が含まれるジクロラミンは誤りです。
ジクロラミンも殺菌・消毒作用がありますが、上記の理由から、( ア )と( イ )には次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンが入ります。
また、これらは遊離残留塩素と呼ばれます。一方で、ジクロラミンは結合残留塩素と呼ばれます。よって、( ウ )には遊離残留塩素が入ります。
次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンとでは、次亜塩素酸のほうが80倍くらい殺菌力が強いです。よって、( エ )には次亜塩素酸が入ります。
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