問 題
下記の1~4の記述全てに当てはまる殺鼠(そ)剤の有効成分は、次のうちどれか。
- 1回の摂取でも効果が得られる。
- 第2世代の抗凝血性殺鼠剤である。
- ワルファリンに抵抗性を示すネズミ対策用に開発された。
- 建築物衛生法に基づく特定建築物内での使用が認められている。
- リン化亜鉛
- ブロマジオロン
- クマテトラリル
- ジフェチアロール
- シリロシド
正解 (4)
解 説
本問は1~4に書かれた全ての特徴を満たす殺鼠剤を選ぶ問題で、一見すると難しそうに感じます。しかし、記述2.の「第2世代の抗凝血性殺鼠剤」に該当する殺鼠剤は1種類しかないため、この条件だけで選択肢を1つに絞ることができます。
第2世代の抗凝血性殺鼠剤といえば「ジフェチアロール」です。ややマイナーな知識ながら、本問のようにこれを知っていると簡単に正解できる問題もたまに出題されるため、余裕があれば覚えておきたい知識です。
問題文の通り、ジフェチアロールは記述1~4の全ての特徴を満たしますが、特に1~3の特徴は押さえておくとよいと思います。
以上から、正解は(4)となります。

コメント
選択肢2のブロマジオロンも第2世代の抗凝血性殺鼠剤の一つです。
医薬品・医薬部外品に含まれない(動物用医薬部外品)ため記述4不該当となり選択肢から外れます。
よって、解説にある通り、「第2世代の抗凝血性殺鼠剤」に該当する殺鼠剤は1種類しかない
このように覚えてしまうと今後の出題形式によっては誤答してしまう可能性があると思われます。
厳密にはご指摘の通りですが、過去問分析の結果から、本試験では「ブロマジオロン製剤」と「第2世代の抗凝血性殺鼠剤」を関連付けておく必要はないと考えています。
むしろ、現状の出題傾向だと「第2世代の抗凝血性殺鼠剤」と書かれていたら「ジフェチアロール」だけを連想できたほうが得点につながる状況です。
参考までに、上記のような話をこちらのページの(4)の解説文でも紹介しています。
そのため、本サイトでは、今後の出題傾向が変わらない限りはこのような解説とします。
ご指摘ありがとうございました!