問 題
浄化槽法第1条(目的)に規定されている事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 浄化槽の設置、保守点検、清掃及び製造について規制すること。
- 浄化槽製造業の登録制度を整備すること。
- 浄化槽清掃業の許可制度を整備すること。
- 浄化槽設備士及び浄化槽管理士の資格を定めること。
- 浄化槽によるし尿及び雑排水の適正な処理を図ること。
解 説
この設問は、過去に同様の出題はあるものの、難易度がやや高く出題頻度は低いです。そのため、余裕があれば押さえておくのが望ましいですが、ご自身の学習状況や理解度によっては後回しにしても構わないと思います。
浄化槽法第1条(目的)の条文は次の通りです。
この法律は、浄化槽の設置、保守点検、清掃及び製造について規制するとともに、浄化槽工事業者の登録制度及び浄化槽清掃業の許可制度を整備し、浄化槽設備士及び浄化槽管理士の資格を定めること等により、公共用水域等の水質の保全等の観点から浄化槽によるし尿及び雑排水の適正な処理を図り、もつて生活環境の保全及び公衆衛生の向上に寄与することを目的とする。
とはいえ、この条文は頻出というわけでもないので、これを正確に覚えておくのは難しいかもしれません。
ただし、条文の問題としてではなく、「浄化槽工事業者は登録が必要」と「浄化槽清掃業は許可が必要」という2つは、ペアで出題されやすい事項なので、知識として押さえておきたいです。登録と許可を反対に覚えないように気をつけてください。
それを知っていれば、この問題では、(3)が「浄化槽清掃業は許可が必要」に該当して、(2)が「浄化槽工事業者は登録が必要」に対応するけれど、工事業者ではなくて製造業になっているから、(2)が誤りの選択肢で、これが正解になる。と判断することができます。
もちろん、理屈の話からいえば「浄化槽工事業者の登録制度がある」→「浄化槽製造業の登録制度はない」とは言いきれず、これは筋が通っていません。
しかし、試験問題である以上、この出題テーマなら「浄化槽工事業者は登録が必要」と「浄化槽清掃業は許可が必要」という2つは選択肢に含まれるはずです。そのうちの片方がないということであれば、それに対応する誤りの選択肢があると推測するのが妥当だといえます。
以上から、正解は(2)となります。
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