ビル管理士試験 2024年 問136 問題と解説

　問 題　　　　　

衛生器具設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1. プラスチック製の衛生器具は、水やぬるま湯に浸した柔らかい布を絞って拭く。
2. 小便器の排水状態は、6か月に1回、定期に点検する。
3. ステンレスに付いた脂汚れは、薄めた中性洗剤を付けたスポンジなどで洗い、洗剤分を完全に洗い落とす。
4. 大便器の洗浄タンク内の汚れ状態は、6か月に1回、定期に点検する。
5. 洗面器のトラップの接合部の緩みの有無は、1年に1回、定期に点検する。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

(1)は正しいです。プラスチック製品は熱湯や薬剤によって劣化しやすいので、水やぬるま湯を使うのが適切です。

(2)と(4)はともに正しいです。大便器も小便器も、6か月に1回、その状態を定期に点検する必要があります。点検項目を細かく覚える必要はありませんが、器具の取り付けの状態確認や排水の詰まりの有無の確認、洗浄タンク内の汚れ状態の確認などが挙げられます。

(3)も正しいです。記述の通り、ステンレスに付いた脂汚れは、中性洗剤を付けたスポンジなどで洗います。ちなみに、ステンレスは金属タワシや硬質ブラシなどでこすると傷が付いてしまうため、これらを使用するのは不適切です。

(5)が誤りです。洗面器の取り付け状態や、洗面器のトラップの接合部における緩みの有無は、2か月に1回、定期に点検します。よって、(5)の「1年に1回」が誤りで、正しくは「2か月に1回」となります。

以上から、正解は(5)です。