問 題
給湯に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 銅管において、単式の伸縮管継手を用いる場合、その設置間隔は30m程度である。
- 中央式給湯設備の末端給湯温度は、ピーク使用時においても55℃以上とする。
- 壁掛けシャワーの使用温度は、42℃程度である。
- ガス瞬間湯沸器の能力は一般に号数で表され、1号の加熱能力は1.74kWに相当する。
- 加熱装置における給湯温度と返湯温度の差は、一般に5℃程度とする。
正解 (1)
解 説
(1)が誤りですが、これはマイナーな知識といえるため、積極的に覚える必要はないと思います。(1)以外の選択肢のほうが頻出なので、消去法で正解できれば十分です。
銅管における単式の伸縮管継手の設置間隔は、「30m」ではなく「20m」程度とします。また、ステンレス鋼管も同様に20m程度で、ライニング鋼管の場合は30m程度とします。
【単式の伸縮管継手の設置間隔】
- ライニング鋼管:30m程度
- ステンレス鋼管:20m程度
- 銅管 :20m程度
(2)は正しいです。中央式給湯設備の末端給湯温度は、ピーク使用時においても55℃以上とする必要があります。この「55℃」という数値を変えて出題されても、それは誤りだと気づけるようにしておいてください。
(3)も正しいです。シャワーとして使用するので、ぬる過ぎず熱過ぎない42℃程度が適温です。この文章はこのままでよく出題されています。
(4)も正しいです。ガス瞬間湯沸器の能力で1号とは、流量1L/minを25℃上昇させる能力をいい、それが約1.74kWの加熱能力に相当します。「約1.74kWの加熱能力」と「流量1L/minを25℃上昇させる能力」は同じものなので、どちらで出題されても正しい記述と判断してください。
(5)も正しいです。中央式給湯設備などで循環配管を設ける場合、給湯温度(例えば60℃)と返湯温度(例えば55℃)との温度差は、5℃程度とします。
以上から、正解は(1)です。
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