問 題
ねずみ・昆虫等の防除における安全管理に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。
- N95マスクは、薬剤を空間散布する場合や狭い場所で、気化したガスの吸引防止のために着用する。
- 薬剤散布時には、どのような薬剤を使用しているかが分かるように、薬剤は人目に触れる場所に置いておく必要がある。
- 2m以上の高所作業では、墜落防止用器具等の装着は必要ないが、必ず補助者を付けなければならない。
- 殺虫剤散布の3日前までにその内容を通知し、当該区域の入口に散布3日前後の間、掲示する。
- 建築物衛生法に基づく特定建築物内における、ねずみ・昆虫等の防除では、医薬部外品として承認されている薬剤は使用できない。
正解 (4)
解 説
(1)は誤りです。N95マスクは、PM2.5やウイルスなどの微粒子状物質を防護するためのマスクであり、気化したガスの吸引防止に使えるわけではありません。
(2)も誤りです。薬剤を人目に触れる場所に置いておくのは、誤って触れてしまう危険性があるので厳禁です。
(3)も誤りです。2m以上の高所作業では、原則として墜落防止用器具等の装着が義務づけられています。一方で、補助者は必須ではありません。
(4)が正しいです。殺虫剤の散布を行う場合は、散布前後とも3日間は、当該区域の入口に殺虫剤の種類、散布方法等を掲示するなどして、その旨を周知する必要があります。
(5)は誤りです。ねずみ・昆虫等の防除では、「医薬品」または「医薬部外品」として承認されている薬剤を使用することができます。
「医薬部外品」というのは、「医薬品以外の全てのもの」という意味ではなく、「医薬品ではないが特定の効果を有するもの」として、きちんと承認された製品群のことです。
以上から、正解は(4)となります。
コメント