問 題
繊維床材の特徴と維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ポリプロピレン素材は、復元力に乏しい。
- ウール素材に付着した汚れはしみになりやすいので、できるだけ早めに対応する。
- カーペットのほつれは、施工初期にカットすればよい。
- 建築物内で使用されているカーペット全体の調和を保つため、どの場所も真空掃除機により同じ頻度で作業を行う。
- パイル奥の汚れを除去するために、シャンプークリーニングを行う。
正解 (4)
解 説
(1)は正しいです。ややマイナーな知識ですが、繊維床材の中では、ウールとナイロンの耐久性が高く、ポリエステルは中程度、アクリルやポリプロピレンの耐久性は低いです。特にポリプロピレンは、復元力に乏しいです。
(2)も正しいです。ウール素材の含水率は約15%であり、水分を吸収しやすいため、しみになりやすいです。
(3)も正しいです。カーペットのほつれは、施工初期でのジョイント部の毛羽立ちが多いです。そのため、施工初期にカットすればそれでよいです。
(4)が誤りです。建築物内の場所によって、汚れの程度や種類が異なる場合があります。それに応じて、使用する機械や頻度を変えながら、適材適所かつ臨機応変な作業を行うことが望ましいです。
ちなみに、カーペット清掃用機械には、ほこりを吸引できる真空掃除機のほか、カーペットのしみ取りに使われるスチーム洗浄機などがあります。具体的には、2021年 問146や2020年 問148を参照してください。
(5)は正しいです。カーペットのシャンプークリーニングを行えば、パイル奥の汚れを除去することができます。
以上から、正解は(4)となります。
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