問 題
建築物清掃の資機材保管庫に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 照明設備、空気調和設備等を設けるとともに、衛生面にも配慮して手洗場などを設ける。
- 清掃作業を効率的に進めるには、建築物の規模に見合った専用の資機材保管庫が必要である。
- 設置位置は、エレベーターなどに近く、資機材の移動が容易に行える場所とする。
- 資機材の保管のしやすさを考慮し、建築物の規模・形態に関わらず、資機材保管庫は1箇所に集約する。
- 床や壁面を不浸透性材料にする。
正解 (4)
解 説
本問も前問に続き、過去問題では類題が少ない出題テーマとなります。しかし、これも知識問題というより、その場で各選択肢の正誤を判断することのできる問題だといえるので、難易度はさほど高くありません。
(1)は正しいです。資機材保管庫は整頓され、かつ、清潔を保つ必要があります。そのため、照明設備や空調設備、場合によっては手洗場などを設けるのが望ましいです。
(2)も正しいです。専用の資機材保管庫があると資機材の維持管理をしやすくなり、清掃作業を効率的に進めることができます。
(3)も正しいです。資機材の中には重量物などもあるため、資機材保管庫はエレベーターなどに近く、移動が容易に行える場所とするのが望ましいです。
(4)が誤りです。建築物の規模が小さいなら、資機材保管庫を1箇所に集約するのは合理的かもしれません。しかし、大規模な建築物で資機材保管庫が1箇所しかないと、遠いエリアまで資機材を移動させる手間がかかってしまいます。
そのため、建築物の規模・形態によっては、資機材保管庫を1箇所に集約することにこだわらず、複数箇所に設置することも考える必要があります。
(5)は正しいです。資機材保管庫では、濡れたモップなどが置かれる場合があるので、床や壁面を不浸透性の建材にする工夫が必要です。もし浸透性の建材にしてしまうと、床や壁に水が染み込んで汚れたり腐食したりしてしまいます。
以上から、正解は(4)となります。
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