問 題
建築物における衛生的環境の維持管理について(平成20年1月25日健発第0125001号)に示された、建築物環境衛生維持管理要領に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 建築物の当該清掃において、建築物の用途、使用状況並びに劣化状況、建築資材等を考慮した年間作業計画及び作業手順書を作成し、それに基づき実施すること。
- 清掃に用いる洗剤や床維持剤は、利用者や清掃従事者等の健康及び環境に配慮したもの、並びに建築資材に適合したものを用い、使用及び管理を適切に行うこと。
- 建築物内で発生する廃棄物の分別、収集、運搬及び貯留については、安全で衛生的かつ効率的な方法により、速やかに処理すること。
- 清掃用資機材の保管庫内は、整頓され、清潔で、ねずみ・昆虫等が生息あるいは出入りしていないこと。
- 建築物衛生法施行規則第20条の帳簿書類には、清掃、点検及び整備の予定表、作業内容、実施者の名簿等を記載すること。
正解 (5)
解 説
本問は決して難易度の高い問題ではありませんが、不適当な選択肢の「誤り方」がやや珍しいタイプの設問です。そのため、この試験の設問への対処に慣れている人ほど、間違いを見つけるのが難しく感じるかもしれません。その場合、悪問・奇問の部類と思って、捨て問題扱いとしてもいいと思います。
結論からいえば、(5)の「予定表」が誤りで、正しくは「実施した年月日」となります。
帳簿書類は実施記録として残すものなので、清掃、点検、整備を実施した年月日、作業内容、実施者の名簿などを記載します。一方で、予定表については、(1)にある年間作業計画などに記載することになります。
よって、正解は(5)です。
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