ビル管理士試験 2023年 問96 問題と解説

 問 題     

建築材料と部材の性質に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. コンクリートの混和材には、フライアッシュ、高炉スラグ、シリカヒューム等がある。
  2. 単板積層材(LVL)は、主に柱や梁(はり)に用いられる。
  3. 一般に、コンクリートのひび割れ幅が0.1~0.2mm以上になると鉄筋の腐食が著しくなる。
  4. 鋼材は等方性材料である。
  5. 木材の含水率は、水分を含んでいる木材の質量の、絶乾質量に対する割合をいう。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)に関して、木材の含水率は次の式で表すことができます。

つまり、木材の含水率とは、「水分を含んでいる木材の質量の、絶乾質量に対する割合」ではなく、「水分の質量の、絶乾質量に対する割合」または「水分を含んでいる木材の質量と絶乾質量との差の、絶乾質量に対する割合」をいいます。

よって、正解は(5)となります。

この問題は(1)~(4)がどれもマイナーな知識を問う記述となっているので、消去法ではなく(5)が誤っていることを的確に答えたい問題です。

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