問 題
建築物の荷重と構造力学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 教室の床の構造計算をする場合の積載荷重は、一般に事務室より大きく設定されている。
- 地震力は、地震により建築物が振動することで生じる慣性力である。
- 片持ち梁(ばり)に分布荷重が作用する場合、その先端にはせん断力は生じない。
- 支点には、固定端、回転端(ピン)、移動端(ローラ)の3種類がある。
- 風圧力は、時間とともに変化する動的な荷重である。
正解 (1)
解 説
(1)に関して、事務室と教室をイメージしてもらえばわかるように、事務室のほうはおそらく机や棚がたくさん並んでいて、資料や本などもたくさん揃っていると思われます。その上、コピー機やパソコン、その他の重量物も多くありそうです。
一方で、教室は机の数こそ多そうですが、それ以外に目立った重量物は少なく、事務室に比べれば全体的に軽いものが多いと考えることができます。
このように考えることができれば、多くの重量物が密集している事務室のほうが、より重さに耐えられる設計にすべきであると推測できるので、(1)の記述が反対であると判断できます。
よって、正解は(1)となります。
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