問 題
全熱交換器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 外気負荷の軽減を目的として、空気中の顕熱・潜熱を同時に熱交換する装置である。
- 回転型は、ロータの回転に伴って排気の一部が給気側に移行することがある。
- 静止型は、回転型よりも目詰まりを起こしにくい。
- 静止型の給排気を隔てる仕切り板は、伝熱性と透湿性をもつ材料で構成されている。
- 冬期・夏期のいずれも省エネルギー効果が期待できるが、中間期の運転には注意が必要である。
正解 (3)
解 説
全熱交換器は、回転型と静止型に大別されます。
回転型全熱交換器は、円筒形のエレメントが低速回転して、吸湿と放湿が連続的に切り替わることで熱交換を行います。
静止型全熱交換器は、給排気を隔てる仕切り板が伝熱性と透湿性をもつ材料で構成され、この伝熱性と透湿性により給排気間の熱交換を行います。
ここで、(3)に関して、動きの多い回転型よりも静止型のほうが、フィルターに粉じんなどが留まりやすいので、目詰まりが起きやすくなります。よって、(3)の記述は反対です。
以上から、正解は(3)となります。
コメント