問 題
ネズミに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ネズミの糞(ふん)から、食中毒の原因となる病原体が検出されることがある。
- ハツカネズミは、クマネズミと比較してトラップにかかりにくく、殺鼠(そ)剤に弱い。
- クマネズミはドブネズミと比較して、穀類などの植物性の餌を好む傾向が強い。
- クマネズミは、垂直な壁を登ったり、電線を伝わって室内に侵入する。
- ネズミの移動経路は、ほぼ一定しているため、体の汚れが通路となる壁やパイプシャフト周辺に付着する。
正解 (2)
解 説
(1)は正しいです。これは基本的な内容なので判断しやすいと思います。
(2)が誤りです。ハツカネズミは、好奇心が旺盛でトラップにかかりやすいです。また、殺鼠剤には強い(効きにくい)という特徴があります。一方で、クマネズミは警戒心が強く、毒餌やトラップによる防除が難しいという特徴があります。
よって、(2)のハツカネズミはトラップにかかりやすく、殺鼠剤に強いので、(2)の記述は反対です。
(3)は正しいです。クマネズミは植物嗜好性を持つので、植物性の餌を好む傾向があります。ちなみに、クマネズミ以外のネズミは(この試験においては)全て雑食性だといえます。
(4)も正しいです。クマネズミは運動能力に優れ、垂直な壁を登り屋内に侵入したり、ロープを伝わって船舶から上陸したりすることもできます。
(5)も正しいです。記述の通り、ネズミの移動経路はほぼ一定しているため、体の汚れが通路となる壁やパイプシャフト周辺に付着します。
以上から、正解は(2)となります。
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