問 題
害虫に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ヒメマルカツオブシムシの成虫は、乾燥食品や羊毛製品等を食害する。
- シバンムシ類の幼虫は、乾燥した麺類や菓子類を加害する。
- ヒラタキクイムシ類の幼虫は、穀物を加害することもある。
- 一部のメイガ類は、貯穀害虫である。
- イガは、繊維や衣類の害虫である。
正解 (1)
解 説
この問題はやや難易度が高い部類です。正解である(1)はともかくとして、その他の(2)~(5)はいずれもややマイナーな知識が問われているため、消去法ではなく(1)が誤っていることを的確に答えたい問題です。
(1)が誤りです。カツオブシムシ類の幼虫は、乾燥食品や動物性製品(特に羊毛製品)などの乾いたものを加害します。キーワードは、「幼虫」と「乾いたもの」です。
今回はヒメマルカツオブシムシが出題されていますが、これもカツオブシムシ類の一種なので同様です。よって、(1)の「成虫」が誤りで、これを「幼虫」に直せば正しい記述となります。
(2)は正しいです。シバンムシ類の幼虫は、種類に乾燥食品を加害するタイプのものと、建築材料を加害するタイプのものがいます。
(3)も正しいです。ヒラタキクイムシ類の幼虫は、木材(家具など)の害虫として知られています。ただし、針葉樹材を使用すれば被害が発生しません。また、木材以外にも乾いた穀物を加害することがあります。
(4)も正しいです。メイガ類の幼虫は貯穀害虫で、たとえば小麦粉で作られた菓子などを加害します。
(5)も正しいです。イガは蛾の一種で、その幼虫は繊維や衣類を加害します。
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