ビル管理士試験 2022年 問166 問題と解説

 問 題     

蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ULV処理は、一般に成虫に対する速効性は低い。
  2. チカイエカ対策として、浄化槽の通気管に防虫網を設置する。
  3. 浄化槽内の防除効果は、柄杓(ひしゃく)によりすくい取られた幼虫数によって判定可能である。
  4. ライトトラップや粘着トラップで捕獲した蚊の数は、維持管理水準を判断するのに有用である。
  5. クレゾールなどを含む殺虫製剤は、浄化槽内の微生物に影響を与える。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(1)で、ULVは「Ultra Low Volume」の頭文字から取っています。直訳では「超微量」ですが、対応する日本語訳は「微量濃厚散布」です。高濃度の薬剤を少量散布するために用いられます。

成虫防除に用いられるULV処理は、濃度が濃いので速効性が高い一方で、散布量が少しなので残効性は期待できず、効果は短期間しか持たないという特徴があります。

よって、(1)の「速効性が低い」が誤りで、正しくは「速効性が高い」といえます。

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