問 題
消火設備と設置場所との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- 不活性ガス消火設備 事務室
- 連結散水設備 地下街
- 泡消火設備 地下駐車場
- 水道連結型スプリンクラ設備 小規模社会福祉施設
- ハロゲン化物消火設備 通信機器室
正解 (1)
解 説
(1)で、不活性ガス消火設備はその名の通り、不活性(=燃えない)ガスを吹き込むことで酸素濃度の低下させ、消火します。不活性ガスとして使われるのは、二酸化炭素、窒素、アルゴンです。
これらを人のいる事務室で使ってしまうと、二酸化炭素中毒や窒息による重大事故(死亡事故)のおそれがあるので、不活性ガス消火設備を使うのは不適切です。事務室には、スプリンクラ設備などを使うのが適切です。
不活性ガス消火設備は、コンピュータルームなど水損被害が懸念される用途の空間で使用されます。
よって、正解は(1)となります。
(2)～(5)はいずれも正しい組合せですが、参考までに各設備について簡単に説明します。
(2)で、連結散水設備は、消防ポンプ車が送水口に連結して送水し、散水ヘッドから放水して消火します。
(3)で、泡消火設備は、感知用スプリンクラーヘッドの火災感知又は手動起動弁の開放により泡ヘッドから泡が放出します。
(4)で、水道連結型スプリンクラ設備は、上水道の給水管に連結したスプリンクラ設備です。
(5)で、ハロゲン化物消火設備は、負触媒作用による優れた消火効果があり、通信機器室など水損被害が懸念される場所で使われます。
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