ビル管理士試験 2022年 問95 問題と解説

 問 題     

建築物とその構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 木造住宅の法定耐用年数は、22年である。
  2. 剛性率は、骨組の立面的なバランスを表す指標である。
  3. 制振構造は、建築物の長寿命化と耐久性の向上に寄与する。
  4. 耐震改修には、地震に対する安全性の向上のための模様替が含まれる。
  5. 層間変形角は、各階の層の高さをその層間変位で除した値である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

層間変形角は、各階の層間変位をその層の高さで除した値です。ややマイナーな知識ながら、同様の問題が何年かに一度は出題される傾向にあるため、ほかの選択肢も含めて、できるだけ覚えておきたいところです。

ちなみに、この問題に限っては、知識がなくても考え方次第で正解を導くことができます。

「層間変形角」という名前から、これは、層ごとにどれくらい最初の構造から形が変わるのかを表す尺度であることがわかります。そうであれば「高さ÷変位」は不自然で、「変位÷高さ」にすることで、高さに対する変位(≒変形角)が求められると判断できます。

よって、正解は(5)となります。

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