ビル管理士試験 2021年 問149 問題と解説

 問 題     

床材の耐性に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 木質系床材は、耐水性に優れる。
  2. テラゾは、耐酸性に優れる。
  3. リノリウムは、耐アルカリ性に優れる。
  4. セラミックタイルは、耐摩耗性に優れる。
  5. コンクリートは、耐酸性に優れる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(1)で、木質系床材は水分に弱いです。木材は湿気や水分を吸湿して腐ることをイメージすると、わかりやすいと思います。よって、(1)は誤りです。

(2)で、テラゾは人造大理石で、床の仕上げ材として使用されます。このテラゾに酸を加えると、反応して溶けたり傷ついたりしてしまいます。よって、テラゾは、耐酸性に乏しいので、(2)も誤りです。

(3)で、リノリウムは、歩きやすい上に耐久性に優れるのが特徴的ですが、溶剤やアルカリ性に弱いです。よって、(3)も誤りです。

(4)で、セラミックタイルは、耐酸性、耐アルカリ性、耐摩耗性、低吸水性に優れています。よって、これが正しい文章なので、(4)が正解です。

(5)で、コンクリートはそれ自身がアルカリ性なので、酸と反応させると溶け出してしまいます。よって、コンクリートは、耐酸性に乏しいので、(5)は誤りです。

以上から、正解は(4)となります。

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