問 題
大便器に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 大便器の給水方式には、タンク式、洗浄弁式、専用洗浄弁式がある。
- 大便器の洗浄水量は、JIS A 5207において、Ⅰ形は8.5L以下と区分されている。
- 大便器洗浄弁が接続する給水管の管径は13mmとする。
- 大便器の取り付け状態は、6カ月に1回、定期に点検する。
- 大便器の節水型洗浄弁は、ハンドルを押し続けても、標準吐出量しか吐水しない機能を有している。
正解 (3)
解 説
本問の正解を先に示すと、不適当な文章は(3)です。
(2)と(4)は押さえておくべき知識であり、(5)は知識がなくても妥当な内容だと推測できます。しかし、これら3つは正解の選択肢ではないので、残る(1)と(3)の二択は運任せにしてしまっても構わないと思います。
(1)で、これは記述の通りです。しかし、上記の通りマイナーな知識なので、あまり気にしなくて大丈夫です。
(2)で、大便器には節水の度合いによって節水Ⅰ型と節水Ⅱ型がありますが、その洗浄水量は
- Ⅰ型:8.5L以下
- Ⅱ型:6.5L以下
となっています。よって、(2)も正しいです。
(3)で、大便器洗浄弁が接続する給水管の管径は「25mm」とします。よって、(3)が誤りの記述で、これが正解となります。ただし、この知識はマイナーなので無理に覚えなくてもよいと思います。より重要な(2)や(4)を優先して覚えてください。
(4)で、大便器も小便器も、6カ月に1回、その状態を定期に点検する必要があります。点検項目を細かく覚える必要はありませんが、器具の取り付けの状態確認や排水の詰まりの有無の確認、洗浄タンク内の汚れ状態の確認などが挙げられます。よって、(4)は正しいです。
(5)で、大便器における節水型洗浄弁では、一般的に逃し弁を二重構造としたノンホールディング機構の洗浄弁を使用します。これにより、ハンドルを押し続けても標準吐出量しか吐水しなくなるので、(5)も正しいです。
以上から、正解は(3)となります。
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