問 題
雨水利用設備の単位装置と点検項目の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
- スクリーン ばっ気状況
- 降雨水集水装置 屋根面の汚れ
- 雨水貯留槽 沈殿物の有無
- ストレーナ 網の破損状態
- ろ過装置 ろ層の閉塞状況
正解 (1)
解 説
雨水利用設備の単位装置と点検・維持管理項目の組合せは、次の通りです。下記は上流(雨の原水)から下流(雨水処理後)に向けた順番に並べているので、選択肢通りではないことに注意してください。
- 単位装置 点検・維持管理項目
- 集水装置 屋根面の汚れの除去
- スクリーン 固形物の除去
- 沈砂槽 溜まった砂の除去
- ストレーナ 逆洗洗浄装置の点検
- 雨水貯留槽 沈殿物の除去
- ろ過装置 閉塞状況の点検
上記と選択肢を見比べると、選択肢(1)のスクリーンの点検項目が「ばっ気状況」となっているので、これが誤りであることがわかります。
スクリーンは、小石などの固形物を取り除くための装置です。これに固形物がたくさんついてしまっていると、目詰まりを起こして水が通りづらくなってしまうので、固形物の除去を行うことでスクリーンがしっかり機能するように維持します。
また、そもそも雨水処理に「ばっ気」は必要ありません。ばっ気は有機物を分解することが目的ですが、雨水に有機物が混じっていることはないはずなので、排水処理などとは異なり、ばっ気は必要ありません。
以上から、正解は(1)となります。
ここではスクリーンの機能と維持管理方法を解説しましたが、ほかの装置の機能や維持管理方法についても確認したい場合には、H28 問125の解説を参照してください。
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