問 題
給湯設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 給湯水にレジオネラ属菌汚染が認められた場合は、高濃度塩素により系統内を消毒する対策がある。
- 無圧式温水発生機の定期検査は、労働安全衛生法に規定されている。
- 給湯設備は、給水設備に準じた保守管理が必要である。
- 給湯水を均等に循環させるため、返湯管に定流量弁を設置する。
- ベローズ形伸縮管継手は、ベローズが疲労破壊により漏水することがある。
正解 (2)
解 説
(2)に関連して、加熱装置の定期検査は、労働安全衛生法で次のように規定されています。本問とは直接関係しませんが、これら2つは合わせて出題されやすいので、しっかり区別して覚えておいてください。
- 第一種圧力容器:
定期自主検査は1か月以内ごとに1回行い、性能検査は1年以内ごとに1回行います。 - 第二種圧力容器/小型圧力容器:
1年以内ごとに1回の定期自主検査が必要です。性能検査は必要ありません。
一方、「無圧式温水発生機」と「真空式温水発生機」は労働安全衛生法で規定されるボイラに該当しないので、この2つには上記のルールが適用されません。
よって、(2)の「労働安全衛生法に規定されている」という部分が誤りなので、正解は(2)となります。
今回は「無圧式温水発生機」が出題されましたが、「真空式温水発生機」で同様の文章が出題されることもあります。この2つは労働安全衛生法の規定されたボイラではないことを押さえておいてください。
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