問 題
結露に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
暖房時の壁体の内部や表面での結露を防止するには、壁体内において、水蒸気圧の( ア )側に( イ )の低い( ウ )を設けることが有効である。
- ア イ ウ
- 高い 熱伝導率 断熱材
- 高い 湿気伝導率 防湿層
- 低い 湿気伝導率 防湿層
- 低い 熱伝導抵抗 断熱材
- 低い 湿気伝導率 断熱材
正解 (2)
解 説
( ウ )は「断熱材」か「防湿層」が入りますが、結露を防ぐのがこの問題の主旨なので、ここは「防湿層」が入ります。
防湿層で重要となるパラメータは「湿気伝導率」なので、これが( イ )に入ります。湿気伝導率が低ければ低いほど、防湿効果に優れます。ちなみに、もう一つの選択肢である「熱伝導率」は、断熱材について考える際に重要なパラメータとなります。
残る( ア )については、次のような理由から「高い」が正しいです。
結露を防ぐためには、水蒸気圧が飽和に達さないようにしなければなりません。そのためには、現状で水蒸気圧が高めになっているところに、湿気伝導率の低い材料からなる防湿層を設けて、それ以上水分が行かないようにします。
一方でもともと水蒸気圧が低い側は、飽和水蒸気圧に達するリスクは低いので、そのような措置は不要です。
よって、( ア )は「高い」、( イ )は「湿気伝導率」、( ウ )は「防湿層」となるので、正解は(2)となります。
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