ビル管理士試験 2020年 問165 問題と解説

 問 題     

建築物内廃棄物の中間処理に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 破砕機は、プラスチック類の粉砕に用いられる。
  2. シュレッダは、新聞紙の切断に用いられる。
  3. 冷蔵庫は、厨芥類の保管に用いられる。
  4. 梱包機は、缶類の圧縮に用いられる。
  5. 圧縮装置は、段ボールの保管場所の確保のために用いられる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

(1)で、破砕機というのは、粗大ごみのような大きいものを小さく砕いたり、不燃ごみ(特にガラスや陶器など)を砕いたりして、減容化するためにあります。プラスチック類の代表的な中間処理方法は、圧縮装置による「圧縮」です。

(2)で、シュレッダはOA紙(特にプライバシー保護や情報漏えいに関わるもの)などの切断に用いられます。新聞紙をシュレッダに掛けたら余計にかさばるだけなので、処理として不適切です。新聞紙の代表的な中間処理方法は、梱包機による「梱包」です。

(3)は正しい記述なので、これが正解となります。ちなみに、厨芥類の保管は冷蔵庫ですが、処分のために減容化したいなら、「粉砕」や「脱水」が有効です。

(4)で、梱包機は新聞や雑誌、段ボールなどの紙類を梱包して減容化するためのものです。缶類を圧縮するための装置は「圧縮装置」となります。

(5)で、圧縮装置は(1)や(4)で解説した通り、プラスチック類や缶類などを圧縮して減容化するためのものです。段ボールの保管場所の確保のために用いられるわけではありません。段ボールの減容化は(4)の解説の通り、梱包機を使います。

以上から、正解は(3)です。

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