ビル管理士試験 2020年 問153 問題と解説

 問 題     

繊維床材の清掃に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 事務所建築物の繊維床材の汚れは、約60%が油性のしみである。
  2. スポットクリーニングは、除じんで除去できない汚れがパイルの上部にあるうちに行う。
  3. ポリプロピレン素材は、親水性の汚れが取れにくい。
  4. カーペットのほつれは、年に1~2回まとめでカットする。
  5. アクリル素材は、親水性の汚れが取れにくい。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(1)で、60%以上が親水性のしみです。

(2)は記述の通りなので、これが正解となります。

(3)で、ポリプロピレンやポリエステル、アクリルなどの合成繊維は、親水性の汚れが取れやすいという特徴があります。また、ポリプロピレンの目立った特徴としては、耐薬品性(酸・アルカリともに)が挙げられます。よって、(3)の記述は反対です。

(4)で、カーペットのほつれは、施工初期でのジョイント部の毛羽立ちが多いです。そのため、年に数回定期的に処理するのではなく、施工初期にカットすればそれでよいです。

(5)は(3)の解説の通りです。アクリルも、親水性の汚れが取れやすいという長所をもっています。

以上から、正解は(2)です。

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