ビル管理士試験 2020年 問133 問題と解説

 問 題     

排水設備の保守管理に関する用語の組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 逆流防止弁            排水の逆流防止
  2. 床下式の掃除口          砲金製プラグの使用
  3. ウォーターラム法         圧縮空気の放出による管内閉塞物の除去
  4. 排水槽の開口部への防虫網の設置  チカイエカの発生防止
  5. 汚水槽のフロートスイッチ     絶縁抵抗の定期的な測定

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(5)に関して、フロートスイッチは「浮き」の上下変動でON/OFFを判断する装置で、水位を感知するために用いられます。これの保守管理に絶縁抵抗は関係ありません。

絶縁抵抗の定期的な測定が必要となるのは、たとえば排水ポンプが挙げられます。排水ポンプは1か月に1回絶縁抵抗の測定を行い、1MΩ以上あることを確認する必要があります。

よって、正解は(5)です。

コメント

  1. 匿名 より:

    (4)が正答なのは何故ですか? チカイエカが発生するのは浄水槽であって排水槽はアカイエカだと思ってましたが、チカイエカも排水槽と関連があるんですか?

    • 匿名 より:

      ・アカイエカは屋外で発生(下水溝・雨水ます・防火水槽など)
      ・チカイエカは屋内で発生(浄化槽・汚水槽・雑排水槽・湧水槽など)

      排水槽は一般的に屋内の地下に設置されます。(悪臭を放つため)
      よって、チカイエカの発生源となり深く関連するので、
      「排水槽の開口部への防虫網の設置」「チカイエカの発生防止」
      上記の組み合わせは正しいです。

  2. 匿名 より:

    腑に落ちました。参考になります、ありがとうございます。