ビル管理士試験 2020年 問122 問題と解説

 問 題     

給湯設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 第2種圧力容器は、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行う。
  2. 各種の弁は、1年に1回以上、分解清掃を行う。
  3. 中央式給湯方式の循環ポンプは、1年に1回以上、分解清掃を行う。
  4. 給湯配管は、1年に1回以上、管洗浄を行う。
  5. シャワーヘッドは、1年に1回以上、定期的に点検を行う。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(1)は正しいです。各種圧力容器の検査は、それぞれ次のように定められています。これらは合わせて出題されやすいので、しっかり区別して覚えておいてください。

  • 第一種圧力容器:
     定期自主検査は1か月以内ごとに1回行い、性能検査は1年以内ごとに1回行います。
  • 第二種圧力容器/小型圧力容器:
     1年以内ごとに1回の定期自主検査が必要です。性能検査は必要ありません。

(2)も正しいです。「分解清掃」という言葉を見たら、その点検頻度は1年に1回以上だと考えて大丈夫です。今回は各種の弁ですが、このほか、シャワーヘッドや給湯循環ポンプなど、いずれも分解清掃の頻度は1年に1回以上です。

(3)も正しいです。これも「分解清掃」なので、(2)の解説で示した通り1年に1回以上の頻度となります。

(4)も正しいです。配管類の管洗浄の頻度は、1年に1回以上です。

(5)が誤りの記述で、シャワーヘッドの点検は6カ月に1回以上の頻度で行う必要があります。また、シャワーヘッドの分解清掃は1年に1回以上、実施します。

以上から、(5)が正解です。

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