ビル管理士試験 2020年 問73 問題と解説

 問 題     

空気調和に用いられる送風機の特性と送風系に関する次の文章の(  )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。

送風機の特性曲線は、グラフ上の横軸に( ア )をとり、縦軸に( イ )・効率・軸動力・騒音をとって表したものをいう。一方、送風系の抵抗曲線は、特性曲線と同一グラフ上では、原点を通る( ウ )で表される。

  •  ア     イ     ウ
  1. 風量   圧力  直線
  2. 風量   圧力  二次曲線
  3. 圧力   風量  直線
  4. 圧力   風量  二次曲線
  5. 回転数  圧力  直線

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

送風機と送風系においては、以下の図で表す特性曲線Pと抵抗曲線Rが重要です。

特性曲線Pと抵抗曲線Rはどちらも横軸に風量を、縦軸に静圧をとるのが一般的です。よって、( ア )には「風量」が入ります。( イ )には「静圧」を入れたいところですが、今回は選択肢にあって意味合いが変わらない「圧力」を選びます。

また、上図のRは原点を通る曲線になっていることがわかるので、( ウ )には「二次曲線」が入ります。

以上から、正解は(2)です。

この問題とは直接関係しませんが、上図における2曲線(PとR)との交点Aは、運転点を示しています。たとえば、その送風量QAが設計風量QBよりも大きいことが判明した場合には、送風系のダンパを操作することで、設計風量と同一となるように調整することができます。

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