ビル管理士試験 2020年 問72 問題と解説

 問 題     

除湿装置に関する次の文章の(  )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。

冷却除湿方式は、空気を冷却し( ア )温度以下にして水蒸気を凝縮分離する方法で、吸収式除湿方式は、塩化リチウムなど吸湿性の( イ )液体吸収剤に水蒸気を吸収させて除湿し、吸着式除湿方式は、( ウ )などの固体吸着剤に水蒸気を吸着させて除湿する方式である。

  •   ア   イ     ウ
  1. 露点  低い  ポリ塩化ビニル
  2. 露点  高い  ポリ塩化ビニル
  3. 露点  高い  シリカゲル
  4. 室内  低い  シリカゲル
  5. 室内  高い  ポリ塩化ビニル

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

( ア )は「露点」または「室内」となっています。相対湿度が100%になって水蒸気が凝縮して水に変わる温度が露点なので、( ア )には「露点」が入ります。空気を室内温度以下にしたところで、大抵の場合は水蒸気が水に変わったりしません。

( イ )を含む文章を読むと、この吸収剤に水蒸気を吸収させて除湿する、という話の流れです。効率よく除湿するためには吸湿性は高いほうが良いので、( イ )には「高い」が入ります。

( ウ )に関して、代表的な固体吸着剤といえば「シリカゲル」です。もう一つの選択肢にある「ポリ塩化ビニル」はビニールやプラスチック類の一種です。ビニールやプラスチックに水をかけても全く吸湿しないのは想像しやすいと思うので、これは不適です。

ちなみに、固体吸着剤の代表例は「シリカゲル」である一方、液体吸着剤の代表例には「塩化リチウム水溶液」が挙げられます。

以上から、正解は(3)です。

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