ビル管理士試験 2020年 問71 問題と解説

 問 題     

空気調和機に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. パッケージ型空調機は、圧縮機の駆動源は電力のみである。
  2. ファンコイルユニットは、冷媒を利用する。
  3. パッケージ型空調機は、個別制御が難しい。
  4. エアハンドリングユニットは、使用目的に合わせて構成機器を変更することはできない。
  5. エアハンドリングユニットは、冷却・加熱のための熱源をもたない。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

(1)で、パッケージ型空気調和機の圧縮機の駆動源としては、電動機のほか、ガスエンジンもあります。よって、電力またはガスなので、(1)は誤りです。

(2)で、ファンコイルユニットは、送風機、熱交換器、エアフィルタ、ケーシングによって構成される室内設置用の小型空調機です。ファンコイルユニットの熱媒は「冷温水」です。冷媒ではないので、(2)も誤りです。

(3)で、パッケージ型空調機の最大の特徴が、個別制御性に優れていることです。よって、(3)も誤りです。

(4)で、エアハンドリングユニットは、使用目的に合わせて構成機器の組合せを変更することが可能です。よって、(4)も誤りです。エアハンドリングユニットの大きな特徴は2つあり、一つはこれで、もう一つは(5)の通りです。

(5)で、エアハンドリングユニットは、冷却・加熱のための熱源を内蔵していません。そのため、ほかの熱源設備から供給される冷水・温水・蒸気などを用いて空調空気を作り、各ゾーン・各室にダクトにより送風する仕組みの空調機です。

よって、(5)が正しい記述なので、これが正解となります。

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