問 題
暖房時における空気調和システムを図-Aに示す。図-Bは、図-Aのa~eにおける空気の状態変化を湿り空気線図上に表したものである。図-Aのdに相当する図-B中の状態点は、次のうちどれか。
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
正解 (1)
解 説
湿り空気線図では、横軸が乾球温度で、縦軸が絶対湿度となります。
図-A中のa~eの中で温度が高いのは、加熱器を通った後のc、dの2つです。また、cとdを比べると、cは加湿器の前でdは加湿器の後なので、湿度の高低を考えると、cが図-Bの「イ」に対応し、dが「ア」に対応します。
ちなみに、加湿器や送風機を通っている間に熱的なロスを生じるのでd(ア)の温度はc(イ)よりも少しだけ温度が低くなります。
この時点で、正解は(1)であることがわかります。
一応ほかの部分についても考えてみると、上記のあと、吹出口から暖かい空気が部屋に給気されて、もともとの部屋の温度・湿度(冷たくて乾燥している)と混ざります。よって、eはdの状態から温度・湿度ともに低下するので、eは「ウ」に対応します。
また、このあとは室内の還気(e)と外気(a)が混ざってbとなりますが、aは外気なので、最も冷たく乾燥しているため、aは、図-Bの「オ」と対応します。
よって、e(ウ)とa(オ)とを混ぜたものがbなので、「ウ」と「オ」の間の「エ」に対応することがわかります。
ここから、エアフィルタ、冷却器を通りますが、フィルターでは塵やほこりを取るだけなので、温度や湿度は変わりません。また、冷却器は冷房時に使うもので、今は暖房時なので冷却器が起動していないため、やはり温度や湿度は変わりません。
さらにそのあと、加熱器を通れば1周したことになります。
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