ビル管理士試験 2020年 問36 問題と解説

 問 題     

情報機器作業(VDT作業)と健康に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. グレア防止用の照明器具を用いる。
  2. ディスプレイ画面における照度を500lx以下とする。
  3. キーボード上の照度は、300lx以上とする。
  4. デスクトップ型パソコンとノート型パソコンでは、デスクトップ型パソコンの方が疲労の訴えが多い。
  5. 眼と表示画面、眼と書類などとの距離は、同じ程度にすることが望ましい。

この問題は、試験当時は正解の選択肢が1つに限られていましたが、現在は2つの選択肢が正解となります。

 

 

 

 

 

正解 (4) +今は(2)も該当

 解 説     

(4)に関して、デスクトップ型パソコンとノート型パソコンでは、一般的にノート型のほうが疲れやすい傾向にあります。

その理由は様々ですが、たとえばノート型は画面やキーボードが小さいため見づらい・打ちづらいという点が挙げられます。また、モニターとキーボードが一体となっているので、モニターとの距離感が近くなって眼が疲れたり、姿勢が悪くなって身体が痛くなったりしがちです。

以上から、(4)の記述は反対となります。

また、かつては(2)のような規定がありましたが、現在では削除され、照度の具体的な数値は定められていません。一方で、(3)の規定は今でもそのまま残っています。

よって、現在は(2)も誤りの選択肢で、正解といえます。

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