国際単位系とは、国際的に共通単位として定められたもので、SIと略されます。この名称や略称は特に覚えていなくても構わないのですが、7つの基本単位は重要なので押さえておきたいところです。世の中には数多くの単位がありますが、そのほとんどが、SI基本単位と呼ばれる以下の7つを組み合わせて構成されています。
種類 | 基本単位 | 読み方 |
長さ | m | メートル |
質量 | kg | キログラム |
時間 | s | 秒 |
電流 | A | アンペア |
温度 | K | ケルビン |
物質量 | mol | モル |
光度 | cd | カンデラ |
たとえば、「時間」の単位は[h]ですが、これはSI基本単位の[s]を使って、
と表すことができます。あるいは、「力」の単位は[N]ですが、これはSI基本単位の[kg]、[m]、[s]を組み合わせて、
という等式が成り立ちます。
全ての単位についてSI基本単位で表すとどうなるかを覚えておく必要はありませんが、ある程度意識しておくことで、単位変換や式変形の問題に強くなることができます。
例を挙げると、電力量の単位[J]と電力の単位[W]の関係がわからなくなったとき、それぞれをSI基本単位で比較すると、
となるので、電力[W]に時間[s]を掛けたものが電力量[J]になる、ということがわかります。
もちろん、初めから「(電力量)=(電力)×(時間)」という関係式を覚えておけば済む話ですが、SI基本単位で覚えておけば、電力量と電力の関係だけではなくどのような単位の関係式についても通用するため、覚えるのが大変な一方で利用範囲は広いというメリットがあります。
コメント