電験三種 R6年度上期 理論 問2 問題と解説

 問 題     

空気中に孤立した半径a[m]の導体球に帯電できる最大の電荷の値[C]として、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし、空気の絶縁耐力及び誘電率はそれぞれEm[V/m]及びε0[F/m]とする。

  1. Em/4πε0a2
  2. Em/4πε0a
  3. 4πε0aEm
  4. 4πε0a2Em
  5. 4πε0a3Em

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

導体球の表面での電界E[V/m]は、球に帯電している電荷をQ[C]とすると次に示す式で表されます。

ここで、空気中では表面の電界が空気の絶縁耐力Emを超えると放電が起こるため、最大電荷Qmaxは表面電界がEmに達するときの値となります。つまり、上記の(1)式から、以下の(2)式のように表すことができます。

よって、(2)式をQmaxについて解けば、求めたい値が得られます。

以上から、正解は(4)です。

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