電験三種 R6年度上期 電力 問4 問題と解説

 問 題     

1gのウラン235が核分裂し、0.09%の質量欠損が生じたとき、発生するエネルギーを石炭に換算した値[kg]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし、石炭の発熱量を25000kJ/kgとする。

  1. 32
  2. 320
  3. 1600
  4. 3200
  5. 6400

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

質量をエネルギーに変える式は以下の通りです。

  • E:エネルギー [J]
  • m:欠損した質量 [kg]
  • c:光速 3.0×108 [m/s]

上式は重要公式として覚えておいて欲しいですが、併せて光速が秒速30万kmであることも押さえておいてください(もちろん、光速を3.0×108[m/s]と覚えてもいいのですが、個人的には秒速30万kmのほうが覚えやすいと思います)。

よって、核分裂によって得られるエネルギーは次のようになります。

一方、石炭の発熱量は25000[kJ/L]なので、8.1×107[kJ]の熱を得るために必要な重油の量は次のように計算できます。

よって、正解は(4)となります。

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