問 題
次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」に基づく太陽電池モジュールの絶縁性能に関する記述の一部である。
太陽電池モジュールは、最大使用電圧の1.5倍の直流電圧又は( ア )倍の交流電圧(( イ )V未満となる場合は、( イ )V)を充電部分と大地との間に連続して( ウ )分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- (ア) (イ) (ウ)
- 1 500 10
- 1 300 10
- 1.1 500 1
- 1.1 600 1
- 1.1 300 1
解 説
問題文のaは「電気設備技術基準の解釈」第16条(機械器具等の電路の絶縁性能)5項からの引用です。この条文は以下の通りです(一部改変)。
太陽電池モジュールは、最大使用電圧の1.5倍の直流電圧又は1倍の交流電圧(500V未満となる場合は、500V)を充電部分と大地との間に連続して10分間加えたとき、これに耐える性能を有すること。
よって、( ア )、( イ )、( ウ )にはそれぞれ、「1」、「500」、「10」が入ります。
基本的には知識問題となりますが、過去に同様の条文が何度か出題されているので、これらの数値はなるべく押さえておきたいところです。
なお、( ア )に限っては問題文中にヒントがあるため、以下のように考えると知識がなくても答えることができます。
まず、「( イ )V未満となる場合は、( イ )V」という部分に注目して、ちょうど( イ )Vであるときを考えます。
たとえば( イ )が500Vだとしたとき、最大使用電圧が交流なら、400Vでも450Vでも499.99Vでも試験電圧は500Vとなります。そして、最大使用電圧が500Vのときは、500Vの( ア )倍ということです。
しかし、連続性が成り立つと考えれば、499.99Vの試験電圧が500Vなら、500Vの試験電圧も500Vでよいはずです。つまり、( ア )は選択肢にある「1」と「1.1」のうち、「1」を選ぶのが正しいと判断することができます。
以上から、
- 1
- 500
- 10
となるので、正解は(1)です。
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