問 題
次の文章は、メカトロニクスの概要と構成要素に関する記述である。
メカトロニクスは( ア )技術、( イ )技術、情報技術を統合した技術である。これにより、メカニズム(機構)によってつくられた従来の( ア )に、マイクロコンピュータなどの( イ )部品を組み込んで、高性能で多機能な機械装置が実現できる。
メカトロニクス製品の構成要素には、( ウ )、( エ )、( オ )及びインタフェースがある。
( ウ )は、機械の圧力、力、速度、加速度、温度などの物理量を計測する。
( エ )は、電気、油圧、空気圧などのエネルギーを機械的な動きに変換する。
( オ )は、( ウ )で計測した情報を処理して( エ )への指令を生成する制御装置としての役割を果たす。
インタフェースは、( ウ )や( エ )の扱う電気信号と( オ )が処理できるディジタル信号との変換を担当する。
上記の記述中の空白箇所(ア)~(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- (ア) (イ) (ウ) (エ) (オ)
- 機械 電子 アクチュエータ ネットワーク センサ
- 電子 機械 センサ アクチュエータ コンピュータ
- 電子 機械 コンピュータ センサ アクチュエータ
- 機械 電子 センサ アクチュエータ コンピュータ
- 機械 電子 センサ ネットワーク アクチュエータ
解 説
( ア )と( イ )は、一方に「機械」が、他方に「電子」が入ります。
ここで、本文中に「メカニズム(機構)によってつくられた従来の( ア )に、マイクロコンピュータなどの( イ )部品を組み込んで」とあるので、古くから使われ続けているのが「機械」、その後に登場したのが「小型の電子部品」であると考えれば、( ア )が「機械」、( イ )が「電子」になると判断できます。
( ウ )と( エ )と( オ )の選択肢には、「アクチュエータ」、「ネットワーク」、「センサ」、「コンピュータ」の4種類の用語が挙げられています。そこで、まずはこれらの用語の意味を確認しておきます。
アクチュエータとは、電気、油圧、空気圧などのエネルギーを機械的な動きに変換する装置のことです。例えば、電動モーターや油圧シリンダー、空気圧シリンダーなどがアクチュエータの一種です。
よって、( エ )が「アクチュエータ」となります。
ネットワークとは、コンピュータや機器などを通信回線や無線などで接続して、情報やデータをやり取りするシステムのことです。例えば、インターネットやLANなどがネットワークの一種です。
よって、この問題文の穴埋めには「ネットワーク」に相当するものはありません。
コンピュータとは、プログラムに従ってデータを処理する電子機器のことで、各種の制御装置としての役割を果たします。例えば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどがコンピュータの一種です。
よって、( オ )が「コンピュータ」となります。
センサとは、機械の圧力、力、速度、加速度、温度などの物理量を計測する装置のことです。例えば、温度計や圧力計、加速度センサなどがセンサの一種です。
よって、( ウ )が「センサ」となります。
以上から、( ア )が「機械」、( イ )が「電子」、( ウ )が「センサ」、( エ )が「アクチュエータ」、( オ )が「コンピュータ」となるので、正解は(4)です。
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