問 題
ガス絶縁開閉装置に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- ガス絶縁開閉装置の充電部を支持するスペーサにはエポキシ等の樹脂が用いられる。
- ガス絶縁開閉装置の絶縁ガスは、大気圧以下のSF6ガスである。
- ガス絶縁開閉装置の金属容器内部に、金属異物が混入すると、絶縁性能が低下することがあるため、製造時や据え付け時には、金属異物が混入しないよう、細心の注意が払われる。
- 我が国では、ガス絶縁開閉装置の保守や廃棄の際、絶縁ガスの大部分は回収されている。
- 絶縁性能の高いガスを用いることで装置を小形化でき、気中絶縁の装置を用いた変電所と比較して、変電所の体積と面積を大幅に縮小できる。
正解 (2)
解 説
SF6は無色無臭の気体で、無毒、不活性、不燃性で絶縁性に優れ、かつ安価という、ガス遮断器やガス絶縁開閉装置の絶縁媒体として使うには非常に都合の良い物質です。
気体絶縁材料(SF6を含む)は、圧力を上げることで絶縁耐力を高めることができます。特にSF6の場合は、圧力を上げて使用することで、液体絶縁材料である絶縁油に劣らぬ絶縁耐力を得ることが可能です。
よって、(2)の「大気圧以下の」という部分が誤りとなります。実際には、大気圧の数倍ほどの圧力に圧縮して利用します。
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