RLC直列回路とは、交流回路の3つの素子(抵抗、コイル、コンデンサ)が直列に並んだ回路のことです。抵抗はR、コイルはL、コンデンサはCと表されることが多いため、これらを並べてRLC直列回路と呼ばれます。
もしRLが直列に並んでいればRL直列回路といい、同様に、RC直列回路、LC直列回路などもありますが、RLC直列回路さえをしっかり理解しておけばほかのパターンでも対応できるため、個々に分けて覚える必要はありません。
RLC直列回路の回路図は以下のように描かれます。
回路全体のインピーダンスZは、直列なので単純に抵抗と2つのリアクタンスの和で表すことができます。
- Z:回路全体のインピーダンス[Ω]
- R:抵抗[Ω]
- XL:コイルのリアクタンス[Ω]
- XC:コンデンサのリアクタンス[Ω]
- L:インダクタンス[H]
- C:静電容量[F]
また、インピーダンスZの大きさを知りたい場合は、複素数(式中の「j」)を考慮して、以下の三角形を描いて三平方の定理を適用することで、計算によって求めることができます。
以上のように、RLC直列回路はその考え方や計算方法が比較的簡単であり、わかりやすいです。しかし、次項で扱うRLC並列回路を理解するためには、基本となる直列回路を押さえることが重要なので、インピーダンスのページと、このページの内容をしっかり踏まえた上で、次項に進んでください。
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