問 題
ある事業所内におけるA工場及びB工場の、それぞれのある日の負荷曲線は図のようであった。それぞれの工場の設備容量が、A工場では400kW、B工場では700kWであるとき、次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) A工場及びB工場を合わせた需要率の値[%]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 54.5
- 56.8
- 63.6
- 89.3
- 90.4
(b) A工場及びB工場を合わせた総合負荷率の値[%]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 56.8
- 63.6
- 78.1
- 89.3
- 91.6
正解 (a)-(3), (b)-(4)
解 説
(a)
設問(a)は需要率を求める問題ですが、需要率は以下の式で表されます。
分母の「設備容量の合計」は、A工場が400[kW]でB工場が700[kW]なので、その合計となります。
また、分子の「最大需要電力」は問題文のグラフから、AとBの和の中で最も大きい数値を採用します。つまり、下図の青字で示した中で最も大きな700[kW]となります。
よって、需要率は次のように計算できます。
以上から、正解は(3)となります。
(b)
設問(b)は負荷率を求める問題ですが、負荷率は以下の式で表されます。
ここで、「1日の最大需要電力」は設問(a)と同様なので700kWです。
また、「ある1日の平均需要電力」は、その日1日の実績の平均値を出せばよいので、次のように計算できます。
ちなみに、本来であれば(4)式のように計算するべきですが、今回はどの区間も時間帯が6時間と等間隔なので、そういうときは以下の(5)式のように、式を単純化して需要電力の平均を求めても大丈夫です。
以上より、負荷率は次のように計算できます。
よって、正解は(4)となります。
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