問 題
定格出力200MWの石炭火力発電所がある。石炭の発熱量は28000kJ/kg、定格出力時の発電端熱効率は36%で、計算を簡単にするため潜熱の影響は無視するものとして、次の(a)及び(b)の問に答えよ。
ただし、石炭の化学成分は重量比で炭素70%、水素他30%、炭素の原子量を12、酸素の原子量を16とし、炭素の酸化反応は次のとおりである。
(a) 定格出力にて1日運転したときに消費する燃料重量の値[t]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 222
- 410
- 1062
- 1714
- 2366
(b) 定格出力にて1日運転したときに発生する二酸化炭素の重量の値[t]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 327
- 1052
- 4399
- 5342
- 6285
正解 (a)-(4), (b)-(3)
解 説
(a)
定格出力が200[MW]であれば1秒間に200[MJ]発電しているので、1日では
となります。これは出力であり、発電端効率は36%なので、入力(石炭の発熱量)は
です。石炭の発熱量は28000[kJ/kg]=28[MJ/kg]なので、上記の熱量を生むための石炭の消費量は以下の通り計算できます。
(b)
(a)の結果により1714[t]の燃料を使いますが、このうち70%が炭素分となります。求めたい二酸化炭素の重量は、炭素の原子量が12で二酸化炭素の分子量が44(=12+16×2)であることから、次のように計算することができます。
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