問 題
架空送電線路におけるコロナ放電及びそれに関わる障害に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 電線表面電界がある値を超えると、コロナ放電が発生する。
- コロナ放電が発生すると、電線や取り付け金具で腐食が生じることがある。
- 単導体方式は、多導体方式に比べてコロナ放電の発生を抑制できる。
- コロナ放電が発生すると、電気エネルギーの一部が音、光、熱などに変換され、コロナ損という電力損失が生じる。
- コロナ放電が発生すると、架空送電線近傍で誘導障害や受信障害が生じることがある。
正解 (3)
解 説
(3)の記述が事実とは反対で、多導体方式を用いると単導体方式に比べてコロナ放電の発生を抑制できます。もしも単導体方式のほうが有利なのであれば、わざわざ手間やコストをかけて多導体にする意義がなくなってしまいます。
また、コロナ放電の発生を抑制する方法には、多導体方式を用いるほかにも、太い電線を用いることや、がいし装置にシールドリングを取り付けることなどが挙げられます。
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