特別高圧の変圧器や調相設備は、それに異常が生じると大事になる(たとえば電気の供給に支障が出る)ので、このような場合はすぐに自動で該当する変圧器や調相設備を電路から遮断するような装置を施設しなければいけません。これを保護装置といい、以下に示すように条件によって必要な保護装置が変わってきます。
特別高圧の変圧器の保護装置
特別高圧の変圧器には保護装置を設けなければいけません。
変圧器のバンク容量が5,000kVA以上10,000kVA未満のときは、変圧器内部故障の際に自動遮断装置か警報装置が作動するようにします。また、変圧器のバンク容量が10,000kVA以上のときは、変圧器内部故障の際に自動遮断装置が作動するようにします。バンク容量が大きいときには危険性が増すため、警報装置のみの施設は認められていません。
他冷式の特別高圧用変圧器では、冷却装置が故障した場合や変圧器の温度が著しく上昇した場合に警報装置が作動するようにします。
特別高圧の調相設備の保護装置
特別高圧の調相設備にも保護装置を設けなければいけません。これもバンク容量などの条件によって、必要な装置が変わってきます。
調相設備の種類 |
バンク容量 |
自動的に電路から遮断する装置 |
電力用コンデンサ又は分路リアクトル |
500kvarを超え15,000kvar未満 |
内部に故障を生じた場合に動作する装置又は過電流を生じた場合に動作する装置 |
15,000kvar以上 |
内部に故障を生じた場合に動作する装置及び過電流を生じた場合に動作する装置 又は 過電圧を生じた場合に動作する装置 |
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調相機 |
15,000kVA以上 |
内部に故障を生じた場合に動作する装置 |
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