この項では、電線にはどのような種類のものがあるのかを紹介します。電線の種類については「電気設備技術基準の解釈」の4条~11条に一つずつ詳しく記載されています。
裸電線等
裸電線等とは、以下のような電線を指します。
- 裸電線
- 支線
- 架空地線
- 保護線
- 保護網
- 電力保安通信用弱電流電線
絶縁電線
絶縁電線の種類には、以下のようなものがあります。
- 特別高圧絶縁電線
- 高圧絶縁電線
- 600Vビニル絶縁電線
- 600Vポリエチレン絶縁電線
- 600Vふっ素樹脂絶縁電線
- 600Vゴム絶縁電線
- 屋外用ビニル絶縁電線
多心型電線
多心型電線は300V以下の架空電線のみに使用されます。
構造は、絶縁物で被覆した導体を裸線の周囲にらせん状に巻き付けたようなものです。
コード
コードは屋内の電子機器などで使われます。
「電気設備技術基準の解釈」では、電気用品安全法の適用を受けるものを使用すること、と定められています。
キャブタイヤケーブル
キャブタイヤケーブルもコードと同様、屋内の電子機器で使われることが多いです。
キャブタイヤケーブルの構造は、導体とその周りを包む絶縁体、さらにその周りを包むシースから成ります。
低圧ケーブル
低圧ケーブルはその名の通り、使用電圧が低圧の電路の電線に使われます。
その種類には、以下のようなものがあります。
- 鉛被ケーブル
- アルミ被ケーブル
- クロロプレン外装ケーブル
- ビニル外装ケーブル
- ポリエチレン外装ケーブル
高圧ケーブル及び特別高圧ケーブル
高圧ケーブルと特別高圧ケーブルは、使用電圧が高いときに用いられますが、その種類は低圧のものと同様です。
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