タービンの種類と特徴

タービンの種類は大きく復水タービンと背圧タービンに分かれます。しかし、火力発電所で背圧タービンが用いられることはほとんどないので、ここでは「復水タービン」だけを扱います。

復水タービンはさらに、以下の4つに分類できます。

• 単純復水タービン
• 再生タービン
• 再熱タービン
• 再熱再生タービン

単純復水タービン

単純復水タービンとは、タービンに入ってきた蒸気が仕事を終えたあと、その蒸気をすべて復水器へと導くようなタービンのことです。蒸気は復水器で冷やされて水になったあと、再び給水となります。

再生タービン

再生タービンも上記と同様、蒸気が復水器へ導かれるのですが、すべての蒸気が復水器へ流れるわけではありません。タービンに入った蒸気の一部を抽気して、その蒸気で給水を加熱するのに利用します。つまり、蒸気の一部を給水加熱器の熱源として使います。

再熱タービン

再熱タービンはタービンで仕事を終えた蒸気を再熱器へと導き、再びタービンへと戻してもう一度仕事をさせるタイプのタービンです。高圧タービンと中・低圧タービンの2つが設けられている場合が、この再熱タービンに分類されます。

再熱再生タービン

再熱再生タービンは、再生タービンと再熱タービンを合わせた構造のタービンです。