電験三種 R2年 理論 問8 問題と解説

 問 題     

図のように、静電容量2μFのコンデンサ、R[Ω]の抵抗を直列に接続した。この回路に、正弦波交流電圧10V、周波数1000Hzを加えたところ、電流0.1Aが流れた。

抵抗Rの値[Ω]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1. 4.50
  2. 20.4
  3. 30.3
  4. 60.5
  5. 79.6

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

この問題の回路図はシンプルで、すでに電圧も電流もわかっているので、まずは回路全体の合成インピーダンスZをオームの法則を使って計算します。

ここで求めたZはコンデンサと抵抗の合成インピーダンスです。よって、Zの大きさは抵抗RとコンデンサのリアクタンスXCを使って次のように表すことができます。

また、XCは静電容量Cと周波数fを使って次のように表されます。ここまでの式は全て重要公式として押さえておくべき式です。

ここで、(1)式と(3)式を(2)式に代入してどんどん計算していけば、求めたいRを計算することができます。

よって、正解は(4)となります。

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