電験三種 R5年度下期 機械 問6 問題と解説

 問 題     

回転速度600min-1で運転している極数10の同期発電機がある。この発電機に極数8の同期発電機を並行運転させる場合、極数8の発電機の回転速度[min-1]の値として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  1. 400
  2. 550
  3. 750
  4. 950
  5. 1200

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

同期発電機が正常に並行運転をおこなうためには、次のような条件が揃わなければなりません。これらは重要事項として押さえておきたい知識です。

  1. 電圧の大きさと位相が等しい
  2. 周波数が等しい
  3. 電圧の相回転方向が一致している

上記を踏まえて、問題文を確認していきます。

一つ目の同期発電機Aは回転速度600[min-1]、極数10なので、同期速度NsA[min-1]は次のように計算できます。

  • NsA:同期速度 [min-1]
  • pA:磁極の数 [極]
  • fA:周波数 [Hz]

一方、二つ目の同期発電機BをAと並行運転させるためには、冒頭の解説の通り周波数を揃えなければなりません。そのため、fA=50[Hz]ならfB=50[Hz]となります。

よって、求めたい回転速度(同期速度)NsB[min-1]は以下のように算出することができます。

以上から、正解は(3)となります。

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